【速攻解決】配電室の保守/点検について

3.仕事

私は工場の動力課の保全を仕事としているので、配電室(キュービクル)の点検も行います。

配電室とは簡単にいいますと、建屋に電気を送っている大元の盤の亊を指します。

配電盤(キュービクル)に異常が発生すると、その建屋全体が停電する場合があるのでとても重要な設備です。

今日は配電室(キュービクル)の点検種類と点検方法についてまとめてみました。

目次
1.日常(巡視点検)点検
2.定期点検
3.精密点検
4.臨時点検
5.まとめ

1.日常点検

日常(巡視点検)点検は稼働中の電気設備を目視等により異常を確認する、簡易的な点検です。

主に目視点検や異臭、異音について注意しながら点検をします。私は1カ月に1回点検をしています。

稼働中の配電室内部に入って確認する事もあるのですが、配電室に入る際には必ず検電器で配電室が漏電していないか

確認してから入るようにしています。また配電室内部に入る際は十分に回りに注意して点検を行います。

過去、配電室に点検で入って間違って感電して亡くなった人がいると聞いたことがあるので配電室内部は命がけです。

2.定期点検

定期点検は1年程度の周期で行います。電気設備を停電し測定器などを利用して点検をおこないます。

また、停電時にしかできない配電室内の清掃や遮断器の動作確認、変圧器のオイル調査などを行い

配電室設備の異常がないか、絶縁劣化がないかを確認します。もし異常がある場合は発見時には対応できない亊が

多いのでまた一年後に準備して次回停電日に対応をします。ですので重要な点検になります。

3.精密点検

精密点検は決められた周期に基づいて電気設備停止時に、配電室設備の遮断器等を分解/清掃/性能試験等を定期点検よりも

より詳細に電気設備の技術基準に適合しているか、異常の発生がないか点検します。

4.臨時点検

臨時点検は、電気の事故が発生した場合や、異臭/異音が発生した場合に直ぐに止めて処置しなければならない

緊急性があるときに行う点検です。点検、試験をおこないその原因を調査し再発防止するための措置を施します。

5.まとめ

点検の周期については、電気設備を担当している電気主任技術者が作成した保安規定に基づいて点検を行います。

私の工場は定期点検は1年に1回、精密点検は6年に1回と保安規定に記載されています。

保安規定は電気設備設置に伴い国に提出する義務があるので点検周期がわからない場合は見てください。

専門的に点検を行う、電気保安協会さん達と違い私のような一保全マンが配電室を詳しく習熟するのは

なかなか機会も少なく困難ですが、まずは安全第一で習熟していきたいものです。

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