どうもプラントマンです。やはり今の時期とても暑いですね。
生活するのにエアコンは欠かせません。皆さんはエアコンや冷凍機には”冷媒”という物が
使用されているのはご存じですか?*冷媒については以下を参照してください。
実はエアコン、冷凍機の冷媒を取り扱う際には冷媒フロン類取扱技術者の資格が必要なんです。
また、冷媒は地球温暖化にも影響する物質でもあるのでこの資格は実は環境にも重要な資格です。
今回は冷媒フロン類取扱技術者についてまとめてみました。
1.第一種冷媒フロン類取扱技術者とは
冷媒を取り扱える資格としては主に3種類あります。
①第一種冷媒フロン類取扱技術者②第二種冷媒フロン類取扱技術者③冷媒回収技術者です。
どれも冷凍空調業界団体が発行している”民間資格”です。
① 第一種冷媒フロン類取扱技術者 は冷媒設備の点検、充填、回収の取扱いに関して条件ない資格です。
② 第二種冷媒フロン類取扱技術者 冷媒施設の点検、充填、回収の取扱いに関して一部条件がある資格です。
条件とは点検と充填に関して業務用エアコンの圧縮機または動力源エンジンの定格出力25kw以下の機器までしか点検資格がありません。回収に関しては条件がありません。
③ 冷媒回収技術者 は冷媒の回収に関してだけの資格です。回収に関しては条件はありません。
なぜこのように冷媒取扱の資格が出来たかというと
”冷媒”というのは一番初めにできた時に冷媒を大気に放出するとオゾン層を破壊され環境問題になった事があるからです。その後オゾン層を破壊する冷媒は生産中止になりましたが、今度は大気放出されると地球温暖化に影響する問題が発生しました。最近では地球温暖化に影響が少ない冷媒も開発されていますが、エアコンや冷凍機が故障すると冷媒を大気放出する業者があとを絶たない亊から法律も厳しくなり、取扱できる資格が出来ました。
2.受験資格・取得難易度
この資格は受講する事で取得できますが、受講資格に条件があります。
受講資格は第一種冷媒取扱技術者は以下の2点両方とも必要です。
①業務冷凍空調機器の保守サービスの実務経験を3年以上有する事
②以下の資格を1つ以上保有している亊
・高圧ガス製造保安責任者(冷凍機械)・・・一種、二種、三種
・冷凍空気調和機器施工技能者・・・一級、二級
・冷凍空調技士・・・一種、二種
・冷凍空調施工工事保安管理者・・・A区分、B区分、C区分
・その他上記資格者と同等以上の知見を有する物として実施細則で定められた者
受講資格は第二種冷媒取扱技術者は以下の2点両方とも必要です。
①業務冷凍空調機器の保守サービスの実務経験を1年以上有する事
②以下の資格を1つ以上保有している亊
・冷媒回収推進。技術センターが認定した冷媒回収技術者
・フロン回収協議会等が実施する技術講習会合格者
・高圧ガス製造保安責任者(冷凍機械)・・・一種、二種、三種
・冷凍空気調和機器施工技能者・・・一級、二級
・冷凍空調技士・・・一種、二種
・冷凍空調施工工事保安管理者・・・A区分、B区分、C区分
・技術士(機械部門・衛生工学部門)
・自動車電気装置整備士
・その他上記資格者と同等以上の知見を有する物として実施細則で定められた者
受講資格は冷媒回収技術者は特にありません。
取得難易度は”★☆☆☆☆”やさしいです。
受講する為に資格が必要なケースもあるのでそちらが大変かもしれません。
3.資格取得にかかる金額
①第一種冷媒冷媒フロン類取扱技術者・・・受講受験料¥26,180円
講習は1日間で講習の最後に試験を実施
②第一種冷媒冷媒フロン類取扱技術者・・・受講受験料¥23,100円
講習は1日間で講習の最後に試験を実施
③冷媒回収技術者・・・受講受験料¥16,770
講習は1日間で講習の最後に試験を実施
受講料は高額ですが、その分需要が高いので十分に元は取れる資格だと思います。
4.その他
冷媒フロン類取扱技術者は一般財団法人 日本冷媒・環境保全機構が管轄しています。
興味があれば以下を参照してください。
また、この資格を取得したら覚えておかなければならない”フロン排出抑制法”がありますので以下を参照してください。
5.まとめ
私は第一種冷媒冷媒フロン類取扱技術者の資格を取得して現在、高圧ガス保安責任者として冷凍機の保安に携わっていますが、この資格は取得するのに実務経験とそれなりの国家資格が必要です。
ですので取得しているだけで仕事の幅は増えますし、資格手当もつく会社もあるそうです。(私の会社はつきません。トホホ・・)
現在地球温暖化が問題化しており、そうした状況で地球温暖化の原因の一つでもある冷媒を取り扱える事が出来れば、企業側も資格所有者を重宝してくれると思います。興味がある方は是非挑戦してみてください。
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